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ファイナンシャルプランナー 中野庸起子【連載コラム2】

リフォームローンを組むときの金利で得するにはA

前回のコラムでは、増改築や塗装などの軽微なリフォームをする時に、便利なリフォームローンを申し込む経緯によって、金利が異なるという点について説明しました。このリフォームローンは、太陽光発電システムを導入する時に、震災への備えとしての蓄電器を購入する場合にも使えるということで、利用可能な金融機関や信販会社が増えています。昨今のエコブームということもあり、利用者が増えていくでしょう。
そこで、今回はリフォームローンのお得な選び方として、「無担保のローン」または「有担保のローン」のどちらがお得なのかについて触れていきます。
例として金融機関を比較して見ていきましょう。

(A)無担保ローン

借入額 30万円以上500万円以下
借入期間 10年
金利 2.7〜2.9%(全期間固定)
保証人不要 手数料不要(印紙代のみかかる)→諸費用2,000円程度

(B)有担保ローン

借入額 1億円以内
借入期間 35年まで
金利 1.25%(10年固定)〜
担保必要 手数料・保証料・諸費用必要→諸費用10万円〜100万円程度

このように「無担保」と「有担保」とでは、金利が大幅に異なります。金利重視の人は総返済額が安くなるように見える「有担保ローン」を選び、物件を担保に入れることを選ぶ傾向にあります。しかし、リフォームする物件を担保に入れるとなるとさまざまな諸費用と手数料がかかります。
この金額はどのくらいの金額がかかってしまうのかご存じですか?
では、実際の数字でシミュレーションしてみましょう。

軽微なリフォームで300万円かかる場合
10年で返済するには
(A)無担保ローン 毎月返済額 28,692円
総返済額 3,442,978円
(B)有担保ローン 毎月返済額 26,608円
総返済額 3,397,901円(うち諸費用205,000円)

つまり、(B)有担保の場合は物件を担保に入れなければならないのに、たったの5万円ほどしか得をしません。物件を担保に入れるということは、全額返済したあとでも担保抹消の手続を自分自身でしなければならず、手間と費用がかかること、物件をいったん担保にいれると抹消しても、その履歴が残ってしまうことが盲点になります。これらを考えると、300万円程度のリフォームで金利が低いからといって物件を担保に入れたとしても、そんなに得ではないことお分かりでしょう。ただし、(B)有担保のほうは団体信用生命保険に加入できるケースが多いので、ついでに「生命保険」に加入できるという利点はあります。
では、次に少し規模の大きい1,000万円のリフォームの場合はどうでしょうか。

(A)無担保ローン 毎月返済額 95,640円
総返済額 11,476,772円
(B)有担保ローン 毎月返済額 88,693円
総返済額 11,048,160円(うち諸費用405,000円)

つまり、担保に入れたほうが42万円ほど総返済額は安くなります。
これらのケースを検証すると、借入額が1,000万円以上であればリフォームローン時に物件を担保に入れてもよさそうですが、少額のリフォームローンでは担保に入れると諸費用やリスク面が大きいので、少額のリフォームローン時には無担保でかつ金利の低いリフォームローンを吟味して申し込むべきだといえます。また、前回の私のコラムに書いたとおり、申込経緯で同じ信販会社でも金利が違ってくることも踏まえていただければと存じます。
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